実は、日本国内へのサイバー攻撃の件数のグラフです。
右肩上がりに増え続け、2018年には年間2000億件以上…
これは、一体どういう意味を持つのでしょうか?
テロ対策・危機管理コンサルタントの丸谷元人先生はこう語ります…。
“今この瞬間も、日本政府や企業の情報というのは収集されています。 一時期は元菅官房⻑官の携帯電話も含めて、財閥系企業、日本銀行の情報のやり取りなどのよ うなものが全部抜かれていました。そういうことが今も行われています。
内部告発メディアのウィキリークスが公表した「ターゲット・トーキョー」の資料によると アメリカ政府が少なくとも、第一次安倍内閣時から計35回、安倍政権の電話を盗聴していたことを記す内部文書が存在したこと、そしてこれは、アメリカと協力関係の、イギリス、オーストラリア、カナダなどにも共有されていたことが明らかになりました。
2018年には、年間「2000億件」以上のサイバー攻撃がありました。日本の情報を狙って、何カ国もの国・膨大な数の勢力が関わっているのです。”
どの時代も、どの国も、スパイなどを使って、戦いに必要な情報を集めてきたように…
米中覇権戦争が激化する今、「情報の奪い合い」もその激しさを増しています。
そんな中、いまだにスパイ防止法もなく、情報を盗み放題の無防備な日本は、世界から「スパイ天国」とすら言われている現状…
さらに、日本はCIAのような情報機関も、正式な軍隊も持ち合わせておらず…
銃弾が飛び交う戦場を、目隠しをしながら歩いているような状態と言っても過言ではないでしょう。
それでも、日本がこれまでなんとか「平和」でいられたのは世界最強のアメリカが情報を仕入れ、日本を守ってくれていたから…
しかし、中国との対立が激化する中、日本を守っている余裕がなくなったのか…
最近では英米が主導する情報機関「ファイブアイズ」に日本を加入させようとするなど、
「アメリカに任せておけば平和」という時代はすでに過去のものになりつつあります。
日本はいよいよ、情報・インテリジェンス面での自立が求められているのです。
しかし、戦後からもう76年。平和を享受してきた日本では、必要な人材もノウハウも、海外と比べて圧倒的に足りない状態です。
いったい、何から始めたら良いのでしょうか?