三月二四日…
大阪・天満橋 ホテルグランドカッスル大阪
与党の大物政治家:岡本財務大臣が、首を吊って死んだ。
「ワシがおらんようになったら、次々と日本を危機に陥れる事件が起こるはずや」
「たとえば、あのフクシマに続く四発目の核爆発。やな…」
そう、意味深なことを語った矢先、ホテルの一室での“不審な死”。彼の部屋には、何者かと派手に争った形跡があり、顔面はドス黒く腫れていた。
忽然と姿を消した、第一発見者…しかし、警察もマスコミも、すぐに自殺と断定。
何かがおかしい、、
生前、岡本と親交の深かった新聞記者:佐々木は、独自に真相を追い始める。
大臣の死から、わずか3日後の三月二七日…
茨城県・東海村
日本核燃料研究機構(通称:核研)で、大事件が起きる。
そこには、40年もの間…岡本が所属する派閥・桃園会が、極秘に開発を進めてきた装置「SS-8」があった。これが完成すれば、核を含む、あらゆる兵器の脅威を無力化。日本は念願の自立を果たす。
はずだった…
しかし、真夜中の輸送訓練中、この装置は何者かの手によって強奪されてしまう。
警察との激しい銃撃戦でも無傷のまま。訓練された鮮やかな手口...
いったい、誰が、この計画を指揮したのか?
-死の直前、岡本の遺言が収められたテープ
-極秘の開発計画に関わった、岡本の参謀
-さらには、岡本が通い詰めた愛人が持つ“秘密”
そして浮かび上がった宗教団体・・「光の社」の関与。
1宗教団体が持つ、異常なまでの資金力。政権中枢にまで送り込まれた、“内通者”の存在...
残された手がかりを1つ1つ辿っていくと、その先に現れた、、“ある国”による「巨大な陰謀」。
すべては最初から仕組まれていた?
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今から“約5年前”、2017年に書き上げられた小説。そこに記されていたのは、2022年7月に起きた、安倍元総理・暗殺事件と酷似したストーリー展開。奇しくも予知された日本の未来…
そこに待ち受けるのはハッピーエンドか、それともバットエンドか…
あなたは、その結末を知る勇気がありますか?